尼崎城周辺で現在、桜が咲き始めている。
尼崎城址公園には数種類の桜が植樹されており、現在花が咲き始めたばかり。数日続いた「花冷え」にも負けず力強く咲く様子に、尼崎城へ訪れた観光客が足を止め、興味深く眺めていた。
尼崎城の最寄り駅、阪神尼崎駅北側の「中央公園」の桜は五分咲きを迎え、駅利用客の目を楽しませている。芝生広場のチューリップも見頃を迎えており、桜の淡いピンクとチューリップのビビットなカラーのコントラストを写真に収めようと、カメラを構える人の姿が多く見られた。
尼崎城東側、阪神大物駅近くにあり、能楽「船弁慶」で源義経と静御前の別れの場として登場する「歴史スポット」として知られる「大物川緑地」(尼崎市東大物1)は、300本近い桜が植えられており「桜の名所」として市民に親しまれている。つぼみが目立つものや満開を迎えそうな木など、場所によってそれぞれ違った表情を見せている。
尼崎城南側にある、尼崎藩主・櫻井松平家の初代信定公から16代忠興公までを祭る櫻井神社(尼崎市南城内)の桜も五分咲き近くに。神社の社紋は桜の中心に菊があしらわれ、軒先瓦にも桜がデザインされおり、その姿が「かわいい」と若い女性を中心に話題を集めている。尼崎城から徒歩数分という立地ということもあり、城見物後にゆかりの神社へ立ち寄る参拝客も多く見られる。
桜は、4月中旬まで楽しめる見込み。