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尼崎で「お笑い行政サミット」 鳥取・大阪からもお笑い公務員ゲストに

サミットの広報にも精を出す江上さん(右)と桂山さん

サミットの広報にも精を出す江上さん(右)と桂山さん

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 尼崎市役所(尼崎市東七松町1)の地下1階にある旧食堂会議室で7月28日、「お笑い行政サミット」が開催される。

「安定志向」の2人。「お笑い行政講座」が大阪で出前講座をした時にご縁ができたという

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 公務員としての業務の傍ら、お笑いの手法を用いて独自に地域課題に取り組み、公務員のイメージを変え活躍するフィールドを広げようと活動している人々が集まり、活動報告やトークセッションを繰り広げる同イベントは、今回が初めて。

 尼崎市では元漫才師の市職員である江上昇さんと桂山智哉さんが2016年、「お笑い行政講座」を結成。さまざまな行政課題をお笑いの手法を用いて分かりやすく伝える出前講座を実施しており、これまでに講座数は約60回、動員数は延べ3000人を数える。地方分権改革などによって地方公務員に求められる役割が変化する中、職員には地域コーディネーターとしてのコミュニケーション力やネットワーク構築力が問われており、そうした「地域型職員」モデルを構築し、育成することを目的としている。活動は全て、業務時間外の「自主研修」と位置付けている。

 今回のサミットでは、同市職員2人からの呼び掛けに応じ、鳥取市から「押しだしましょう子」さん、大阪からお笑いコンビ「安定志向」こと市職員の福田恵さん、府職員の藤京子さんが登壇する。押しだしましょう子さんは鳥取市役所広報室のキャスターで、鳥取や相撲にちなんだネタで昨年の女芸人No.1決定戦「THE W」でアマチュアとして唯一人、決勝進出した。「お笑いで市民サービスを!」をテーマとする安定志向は2008年結成。公務員らしい地味で細かい着眼点のネタを得意とし、M-1グランプリで3回戦進出した実績を持つ。

 江上さんは「芸人としてのスキルを仕事で生かそうと思っても、上司から宴会芸を振られるのがせいぜいかと思っていたが、市民ミーティングでのファシリテーションがうまくいくなど、まちづくりにこれほど生かせるということを(相方の)桂山さんが教えてくれた。講座にも子どものリピーターが来てくれるなど、公務員のイメージが変わって来ていることも実感する。今回のサミットも、お笑いライブを見に来るくらいの気軽さで『うっかり』たくさんの人が来てくれたらうれしい」と話す。

 14時開場、14時30分開演。入場無料。定員80人、事前申込制。ホームページで受け付ける。問い合わせ先はひと咲きまち咲き担当局(TEL 06-4950-0387)。

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