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尼崎で「新春貯金箱展」 今年の干支「戌」など縁起物が集合

館長の吉田さん

館長の吉田さん

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 尼崎の「世界の貯金箱博物館」(尼崎市西本町北通3、TEL 06-6413-1163)で現在、「新春貯金箱展」が開催されている。

今年の干支「戌」を中心に十二支と縁起物の貯金箱約200点

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 同館は尼崎信用金庫の企業ミュージアム。貯蓄と人々の暮らしの関わりを示す資料として貯金箱を収集し、1984(昭和59)年に「昔の貯金箱博物館」としてオープン。その後、海外品も収集するようになり、収蔵点数も増加したため、1990年に移転・規模拡大して「世界の貯金箱博物館」と改称した。

 現在は、日本をはじめ、欧米や中南米、アジア、中東など世界62カ国・1万3000点以上を収蔵し、常時約2500点を展示している。現代ものからアンティーク、バネ・ゼンマイで動く仕掛けもの、電池やICが組み込まれ動いたり音が出たりするものなど多種多様なラインアップをそろえ、「貯金箱と暮らし」をテーマに、貯金箱から世界の歴史や風俗が分かる構成にしている。

 今回の展示は新年の恒例イベント。今年の干支(えと)「戌(いぬ)」を中心とする十二支、福助やおかめ、七福神、獅子舞といった縁起物の貯金箱約200点を展示している。

 同館館長の吉田哲也さんは「今年は入り口すぐのスペースに、金色の招き猫や豚、打ち出の小槌(こづち)、しゃちほこの貯金箱を並べ、インパクトを出した。展示している縁起物にはそれぞれ由来があり、『なぜ貯金箱には豚が多いのか』『なぜ欧米のものは鍵付きが多く、日本のものは割って取り出すタイプが多いのか』などにも理由があって面白い。来館された方にはそういった話をしている」と話す。

 「最近は貯金箱でお金をためる習慣が減ってきている。小銭をためる喜び、ためた小銭で贈り物を買う楽しみなども再認識してもらえたら」とも。

 開館時間は10時~16時。月曜・祝日休館(土曜・日曜の場合は開館)。入館無料。今月30日まで。

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