尼崎の阪急塚口駅近くにある映画館「塚口サンサン劇場」（尼崎市南塚口町2、TEL 06-6429-3581）で6月25日、映画「美しい星」のティーチインが開催され、監督の吉田大八さんが登壇する。

劇場外観

　同作品は、三島由紀夫さんが宇宙人を題材に執筆し1962（昭和37）年に発表した同名の異色SF小説を、「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」の吉田監督が現代に翻案し映画化したもの。普通の生活を送る一家がある日突然「宇宙人」として覚醒し、人類と地球を滅亡の危機から救おうと奮闘したり傷ついたりする姿を滑稽かつシニカルに描く。主演はリリー・フランキーさん、亀梨和也さん、橋本愛さん、中嶋朋子さん。共演は羽場裕一さん、佐々木蔵之介さんなど。

　脚本と監督を務めた吉田さんは1963（昭和38）年生まれ、鹿児島出身。CMディレクターとして活躍後、2007年「腑（ふ）抜けども、悲しみの愛を見せろ」で長編映画監督デビュー、2012年「桐島、部活やめるってよ」で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞している。

　同劇場では、公式ツイッターのフォロワ－のつぶやきや利用者の声を参考にイベント上映やファン企画を積極的に行っている。劇場営業部の戸村文彦さんは「これまでもトークイベントを開催してきた地下1階スペースは、こぢんまりとした密室感が、登壇者の方々にはとてもリラックスして話ができると好評。今回も思わず話してしまう裏話や本音が聞けるのでは」と期待を寄せる。「ティーチインは『討論集会』という意味らしいが、映画の感想や疑問を、監督と参加者が討論するのではなく、お互いで共有できればうれしい。映画監督と直接話せる貴重な機会を体験していただきたい」と来館を呼び掛ける。

　開催時間は16時45分～17時15分。当日、劇場窓口で同作の同劇場鑑賞券（半券、前売り券）を提示した人に参加券を配布する。定員は50人。