尼崎の臨海部にある「尼崎の森中央緑地」と南部工業地帯で10月16日、「あまがすきハーフマラソン」が開催された。
「尼崎市制100周年を走って祝いたい」と、マラソン好きの市民ボランティアが中心となって企画した同大会。阪神工業地帯の中核を担う「工都」「港都」として発展した一方、公害などの苦境を乗り越え自然豊かな「100年の森」を目指す南部地域の今の姿を感じてもらおうと、「尼崎の森中央緑地特設コース」を設定した。
日本全国から参加者が集まり、韓国からのエントリーもあった。アジア諸国からの研修生たちを交えた国際色豊かな地元企業チームや、「広島カープ」「進撃の巨人」「バットマン」などに扮(ふん)したランナーもいた。「忍たま乱太郎」の姿で参加した女性は「大会の公式キャラなので、これしかないと思った」と笑顔で手裏剣ポーズを決めていた。
10キロ種目では、ゲストランナーに第36代WBC世界フライ級王者の内藤大助さん(長谷工グループ)を招き、稲村尼崎市長の号令に合わせ約2100人のランナーがスタートを切った。ハーフ種目では約5200人、ファミリー2キロで約1300人がエントリーし、総計約8600人が南部臨海地域を駆け抜けた。
優勝者は、ハーフ男子の部=平池宏至さん(1時間12分17秒)、同女子=志水麻紗さん(1時間20分44秒)、10キロ男子の部=小林拓人さん(33分21秒)、同女子=音成恵さん(40分49秒)。
スタートとゴール地点周辺では、ライブステージや飲食・ショッピングブース約100店が出店した「尼崎ぱーちー」、スポーツ体験イベント「スポーツフェスタ2016」も同時開催され、マラソン参加者や応援に訪れた人が競技前後の時間をゆっくりと楽しんでいた。