阪神尼崎駅から市南部の臨海エリアへと続くサイクリングコース「尼っ子リンリンロード」が「魚つり公園」（尼崎市平左衛門町）まで延伸し、3カ月がたった。

分岐点にコース道標が設置され、迷うことなく目的地へ行ける

　同ロードは、2006年に「尼崎スポーツの森」（扇町）で開催された兵庫国体の前に、市民の健康増進と地域活性化を目的に整備された。これまではスポーツの森がコースの終着地点となっていたが、阪神高速湾岸線の北側から武庫川河口沿いに伸びる約1.7キロに自転車レーンが新たに整備され、臨海部南端にある魚つり公園まで全長約11キロのコースが開通した。

　市では同ロードの魅力を新たに発信すべく、新ロードマップとともに沿道の見どころガイドや自転車マナーなどを掲載したパンフレットを制作。駅や公共施設などで配布する予定となっている。

　制作を担当した市都市整備局の浅海（あさみ）麻衣さんは、「江戸時代の街並みの寺町から、近代工場、運河から尼ロックにかけての現代的な遊歩道へと、尼崎の歴史を体感できるロード。あまりイメージが湧かない尼崎の海を感じることができるのも魅力。スポーツの森で体を動かし、最南端の魚つり公園で釣り体験もできるので、友達や家族で1日かけて遊ぶのも面白いのでは」と利用を呼び掛ける。