尼崎のJR立花駅近くに、カジュアルなフランス料理とワインを提供するビストロ「タンオタン」(尼崎市立花町1、TEL 06-6423-3337)がオープンして1カ月がたった。
駅を中心に放射状に街路が伸びる「エトワール型」の街並みが「パリっぽい」とされる立花に、初のビストロとしてオープンした同店。店舗面積は9坪、席数はカウンター7席、テーブル10席と小規模ながら、カウンターを挟んで客とシェフが気軽に言葉を交わせる造りとなっている。
オーナーシェフの長浦直也さん(31)は徳島出身で、19歳から神戸や大阪の店舗でフランス料理の修業を積み、阪神尼崎の「尼崎ワイン食堂 ワイル」のシェフに就任し約3年間腕を振るった。初めて独立して構えた店の名称「タンオタン」は、フランス語で「時間をかけてゆっくりと」の意味。長浦さんは「お客さまにゆっくりと過ごしてもらいたい、また店の成長もゆっくりと街になじんでいきたい、という思いを込めた」と話す。
ディナーの看板メニューは、しちりんと土佐備長炭で香ばしく焼き上げた「牛肉炭火ステーキ」(フル=2,280円、ハーフ=1,380円)。ステーキには自家製のラビゴットソース、香草マヨネーズ、粒マスタード、仏カマルグのフルールドセル(塩の花)を添え、肉そのもののうま味をシンプルに味わうことができるという。
「熟成白身魚のカルパッチョ」(580円)、「本日のキッシュ」(480円)、「フォアグラのテリーヌ 季節のコンフィチュール」(880円)といった前菜のほか、季節の素材を使う「本日のおすすめ」は日替わりで6種類用意する。シェフ自ら焼く「自家製キヌアパン」(300円)、「本日のパスタ」(980円~)、「ミニ焼きカレー」(480円)といった締めメニューもそろえる。
デザートでは「季節のタルト」「ガトーショコラ」(以上580円)のほか、「『濃厚かぼちゃプリン』(380円)は自分の子ども(男児2人)のために考えたレシピだが、店でも好評をもらっている」と長浦さん。
ドリンクメニューは、グラスの赤・白ワイン(各3種、380円~)とスパークリングワイン(480円)、ワイン系カクテルの「キール」「オペレーター」(以上480円)、「ミモザ」「ベリーニ」(以上580円)のほか、「生ビール」(480円)、日本酒、焼酎、ハイボール、チューハイも幅広くそろえる。
ランチメニューはゆっくりローストした「ローストビーフ丼」(780円)、ディナーの前菜を少量ずつ味見できる「プレートランチ」(900円)を提供する。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=18時~22時30分。月曜定休。