阪神尼崎駅前尼崎中央公園で10月19日、音楽イベント「尼ソニック2014」が盛況のうちに幕を閉じた。

盛り上がる観客席

　兵庫県自動車整備振興会尼崎支部が主催し、10月18日から2日間にわたり開催された同イベントは今回が初めて。芝生広場には特設ステージが設けられ、計23組のアーティストがジャズやゴスペル曲などを演奏した。駅前に並んだ屋台村は21店のうち20店が同市からの出店だった。会場には多くの人が訪れ音楽に聴き入った。イベント2日目には尼崎市の稲村和美市長、尼崎市出身の漫才師「矢野・兵動」の矢野勝也さんも駆け付けた。

　実行委員長の辰野斉さんは「いい音楽、いい食事でみんなに楽しんでもらえたのではないか」と話す。昨年9月に『音楽で尼崎の街を再生させるためイベントを行いたい』という現・実行委員のスタッフと出会い、もとより『（自動車整備などの）イベントを開きたいが集客方法で悩んでいた』自動車整備振興会と互いのニーズがマッチし、今回のイベント開催に至ったという。

　「7人の実行委員が同じ方向へ向けて協力し合い、スタッフ一人一人が自ら考えてすでに動いてくれていた。アーティスト自身もボランティアスタッフとして協力してくれた。アーティストやボランティアの協力なくしてこれだけのイベントにはならなかった」と振り返る。事前に準備した告知のチラシ2万枚とポスター1000枚もすべて手渡しで配ったという。

　実行委員たちは次回開催に向けて、「今回のイベントで見えた課題を元に、来年はさらにいいイベントにしたい」と意欲を見せていた。