尼崎市役所で現在、市制100周年を記念した企画展「絵はがきでたどる尼崎の100年」が開催されている。主催は市立地域研究史料館(尼崎市昭和通2、TEL 06-6482-5246)。
同館の西村豪さんは「私たちが作った絵はがきアーカイブ『PCD』をより多くの人に知ってもらい、利用者を増やしたいとの思いから同展を企画した」と話す。
同館が2014年12月に公開した「あまがさきPCD」は、明治から昭和期に発行された尼崎と周辺地域の絵はがきを紹介するデジタルアーカイブで、「PCD」はPost Card Databaseの頭文字。現在、同館と尼崎市教育委員会が所蔵する絵はがきなど667点を収録しており、撮影地・分類・年代などさまざまなカテゴリーから検索することができる。
「絵はがきは、都市や企業などがそれぞれの時代の姿をアピールするメディアであり、さらに大水害や台風などの災害時は、無事や被害を知らせる現在の写メールと同じ役割を果たしていた」と西村さん。「街を歩きながら今と昔を見比べる、街歩きツールとして使うのも面白い」とも。
同館の河野未央さんはPCDの見どころについて、「面影は残っているが、街の風景は変わっている。尼崎で失われた景色、昔の姿を発見してほしい」と話す。
同館では、絵はがきの提供も呼び掛けており、手元に尼崎や周辺地域の絵はがきを持っている人を対象に、PCD公開への協力を呼び掛けている。
開催時間は9時~17時30分。1月6日まで。