尼崎・塚口の飲食店「BLANC'O(ブランコ)酒蔵SAKE食堂」(南塚口町2、TEL 06-4950-4430)が9月3日、移転リニューアルから1カ月を迎えた。
「兵庫の食材と酒文化の発信基地」をコンセプトに、阪急塚口駅近くに2018(平成30)年にオープンした同店。コンセプト強化を図るためリニューアルを決め、より駅に近い場所に移転した。店舗面積は約36平方メートル。席数は20席。
移転リニューアルの目玉として、カウンターにクリップクリエイティブ(明石市)が展開する日本酒サーバーシステム「KEGDRAFT(ケグドラフト)」を導入した。ケグドラフトは、「搾りたてのフレッシュ感」が持続する構造のサーバーで通常は「要冷蔵」だが、今回設置した「こもだる型サーバー」は、冷蔵庫に入れなくても冷えた状態を保つことができる特殊構造。こもだるは、市内のこもだる製造会社「岸本吉二商店」が製作した。
店主の三枝嘉樹さんは「ケグドラフトを店内に常設し、客の目の前で注いで提供するのは初の試み。『ここでしか飲めない特別感がある』『味に感動した』などさまざまな声が届いている。日本酒とともに、尼崎の地場産業であるこもだるの文化も発信できれば」と話す。
メニューは、「お酒の肴(あて)盛り合わせ」(大1,580円、中1,080円、小780円)、「天然鮮魚のお造り盛り合わせ」(1人前780円)、ベビーリーフやコリンキー、マクワウリなど7、8種類の野菜が入った「兵庫農家さんの旬菜サラダ」(980円)など、兵庫県産の食材を使った料理約40種類を用意する。「淡路ビーフを使った料理も人気。部位によって日替わりで調理法を変えて提供しているので、詳細については声をかけてもらえたら」と三枝さん。
アルコールは、県内から集めた日本酒や焼酎、ビールなど常時50種類がそろう。「こもだる型サーバー」では常時1種類の日本酒を提供し、なくなり次第新しい銘柄に変更する。
営業時間は16時~23時。月曜定休。