日本遺産「『伊丹諸白(もろはく)』と『灘の生一本』 下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」を紹介する催しが現在、「ホテルヴィスキオ尼崎」(尼崎市潮江1)で開催されている。
日本遺産は、地域の文化や伝統、歴史、魅力を伝える「ストーリー」を遺産として認定する文化庁の取り組み。神戸、阪神間の日本酒の歴史や文化をストーリーに仕立てた「『伊丹諸白』と『灘の生一本』 下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷」は、伊丹、尼崎、西宮、芦屋、神戸の5市で申請し、2020年6月に認定された。
江戸時代、伊丹や西宮、灘などで作られた酒は船で江戸へ運ばれたが、荒波の衝撃や潮風などから酒を守る「こもだる」は、尼崎市内で盛んに製造されていた。認定ストーリーには、尼崎市が輸送の重要な役割を担っていたことなどが盛り込まれている。
同ホテルは「尼崎ゆかりの日本遺産をより多くの人に知ってもらいたい」と今回の催しを企画。ロビーにこもだるなどを展示するほか、2階「カフェ&レストラン ウエストリバー」で「伊丹と灘の日本酒3種飲み比べセット」(1,200円)、「おまかせおつまみ6種盛り」(600円)などを提供する。
こもだる展示は9月30日まで。「カフェ&レストラン ウエストリバー」営業時間は17時~21時30分。「伊丹と灘の日本酒3種飲み比べセット」「おまかせおつまみ6種盛り」の提供は9月30日以降も継続予定。