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尼崎の企業がロボットスクール「ロボキャン」無料体験会 小学4~6年生対象

「ロボキャン」スタートへ向け、準備を進めるエアグラウンドのスタッフ

「ロボキャン」スタートへ向け、準備を進めるエアグラウンドのスタッフ

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 小学4~6年生を対象とするロボットスクール「ロボキャン」の無料体験会が5月13日・20日、産業技術短期大(尼崎市西昆陽1)飛翔会館で開催される。

二井見教授が考案したオリジナルロボット教材。「専門家である二井見教授と教材一つ一つから考えて作っている。コップのイラストは二井見教授の手描きによるもの」と畠中社長

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 動画・ウェブ制作などを手がける「エアグラウンド」(南武庫之荘2)が運営する「ロボキャン」。同社は、産業用ロボットに焦点を当てるとともに「未来のロボットオペレーター」を育成するプロジェクト「ロボメイツ」を、産業技術短期大や地元企業と産学連携で進めている。これまで、小学生向けの授業や同大でのイベント開催などさまざまな取り組みを展開してきた。ロボットに興味を持った子どもたちが「もっと知りたい」と思った先の受け皿として学べる場を用意しようと、同スクールを立ち上げた。

 エアグラウンドの畠中裕介社長は「教育目標は『子どもたちが未来をつくる力を身に付けること』。変化が激しく予測困難な未来へ向けて、今、子どもたち自らの手で未来をつくる意思と技術を身に付けてほしい」と話す。

 「ロボットを作り、使い、『できる』を広げる」をコンセプトに、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)を組み合わせた教育理念「STEAM教育」を取り入れる。カリキュラムは、「パソコンの基本操作とインターネット活用」「ロボット工作Arduino(アルディーノ)入門」「プログラミングProcessing(プロセシング)入門」「デジタルアート入門」「オリジナルロボット作品制作」などを予定。同大電気電子工学科・二井見博文教授監修による「完全オリジナル」のカリキュラムだという。

 畠中社長は「将来だけでなく今から役立つ、3つのITスキルをカリキュラムに取り入れる。『ロボットを作ることができる』『プログラミングができる』『デジタルアートができる』の3つの『できる』体験により自分の得意分野を発見し、観察力、創造力、論理的思考力、問題解決力を伸ばしていく。1人では難しい場面があっても、ロボキャンなら一緒に学ぶ仲間と協力できる。仲間をつくり、コミュニケーション能力を向上させて、共に未来を切り開く力を身に付けることを目指す」と話す。

 無料体験会では、プログラミングやロボット工作スキルを習得した「1年後」をイメージできる年間カリキュラム紹介、プログラムを作って車輪が付いたコップを走行させることで絵や模様を描く「ロボット製作体験」、同大学内見学、保護者向け説明会を予定。参加者は筆記用具持参で、パソコン・マウスは全て同スクールが用意する。

 畠中社長は「大学教授を務めるプロのロボット工学者からロボット工学やプログラミングを、デジタルアートの講師を務めるプロの動画制作クリエーターからデジタルアート技術を直接学べる。機械工学を学ぶ現役大学生も指導員として参加するので、子どもたちと年齢が近く質問しやすい学習環境だと思う。ロボットに興味のある子は体験会に参加してほしい」と呼びかける。

 開催時間は両日10時~12時30分、14時~16時30分。定員は各回20人(応募者多数の場合は抽選)。4月28日14時までにロボキャンサイト応募フォームから申し込む。問い合わせはロボキャン事務局(TEL 080-9533-7029、平日8時45分~17時45分)まで。「ロボキャン」は6月開校予定。

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