バッグやベビー用品などを手がける「DORACO（ドラコ）」（尼崎市武庫元町2、TEL 06-4950-6758）が現在、入学準備グッズのカスタムオーダーを受け付けている。

商品一例。「生地選びなど、親子一緒に作ることを楽しんでもらえたら」と史子さん

　デザイナーの枡富紀行さん、助産師の資格を持つデザイナーの史子さん夫婦が、2007（平成19）年に立ち上げたブランド「DORACO」。史子さんが店主を務める武庫元町の実店舗には工房を併設しており、子育て中の保護者の声を取り入れたさまざまな商品を製作している。

　史子さんによると、尼崎市内の小学校では、トートバッグや椅子カバーなどサイズが指定された入学準備グッズを各家庭で用意しなければならず、中には一般的になかなか販売されていないものが必要な学校もあるという。史子さんは「ミシンがない、仕事があり手作りは難しいなど、頭を抱える保護者は多い。学校から配られたプリントを持参し『どうすれば』と相談に来られる方もいて、以前はできる範囲で個別に対応していた」と話す。

　こういった保護者の声を受け、数年前からカスタムオーダーの受け付けを正式に始めた。それぞれ約20種類を用意する生地・パーツなどから、好きなものを選び組み合わせる形式で、一例としてトートバッグ（3,190円）、巾着袋（大1,870円、小1,650円）、シューズバッグ（2,200円）、オプションとして名前の刺しゅう（385円）やチュールの取り付け（330円～）など。細かな変更の相談にもできる限り対応するという。オーダーは3月31日まで受け付けるが、「新生活に間に合うタイミング」として、14日までのオーダーがお勧めだという。

　昨年は、北海道から沖縄まで1300件以上のオーダーが届いた。「準備品は各地さまざまな特徴がある。特徴に合わせつつ壊れにくさなど『プロだからこそできるクオリティー』に仕上げている。要望にはできる限り対応するが、まずは一度相談してもらえたら」と史子さん。

　「必要な準備品は年々少しずつ変化する。お客さまからさまざまな情報を頂き、たくさんのパターンを蓄積することで、幅広く提案できるようになれば。特殊な要望も、件数が多ければオプションとして取り入れるなどし、サービスを充実させたい」とも。

　営業時間は10時～17時。土曜・日曜・祝日定休。オーダー受け付けは、店舗とウェブサイトで受け付ける。