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尼崎で商品開発プロジェクト始動 地元企業と大学生インターン、高校生が共同で

尼崎双星高生徒が中野製作所へ訪問し、プラスチックを加工したさまざまな製品を見学する様子(ワザカタログ取材時)。今回のプロジェクトでは、同社の技術や材料を生かした商品開発に挑む

尼崎双星高生徒が中野製作所へ訪問し、プラスチックを加工したさまざまな製品を見学する様子(ワザカタログ取材時)。今回のプロジェクトでは、同社の技術や材料を生かした商品開発に挑む

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 動画・ウェブコンテンツ制作、ロボットオペレーター育成事業などを手がけるエアグラウンド(尼崎市南武庫之荘2)が、地元企業と大学生、高校生が共同で取り組む「商品開発プロジェクト」を立ち上げ、現在本格稼働へ向け準備を進めている。

昨年、高校生のアイデアを企業の協力のもとで形にしたコラボレーションの例。川西明峰高生徒の「ユニークなごみ箱を作りたい」という希望をカワグチマック工業が叶えた

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 同社は2019年より、地元企業の仕事や技術を冊子やウェブで紹介する取り組み「学生とつくるシゴト図鑑『ワザカタログ』」を展開。商品開発プロジェクトには、これまでワザカタログへ掲載した企業や同プロジェクトの趣旨に賛同した企業の中から、「中野製作所」(潮江5)、「カワグチマック工業」(南初島町12)、「柏木鉄工」(東海岸町1)の製造業3社が参加予定で、大学生インターン、市立尼崎双星高(口田中2)の生徒と共に、企業の持つ技術や材料、学生・生徒のアイデアを生かした新商品を開発する。

 エアグラウンドは昨年、高校生のアイデアを実現するため、高校生と企業を結ぶコーディネートを実施。環境問題を学び「ポイ捨てを減らす研究」などに取り組む兵庫県立川西明峰高(川西市)の生徒へ、段ボール素材で箱だけでなく椅子や棚などさまざまな製品を作るカワグチマック工業を紹介した。「ユニークなごみ箱を作りたい」というアイデアに同社が技術や材料面で協力して製品化し、同校に「捨てたくなるごみ箱」が設置された。

 今回の商品開発プロジェクトには大学生が加わり、企業の商品を開発するという新たな形となる。大学生インターンは、参加企業3社から1社を選びオンラインや現地で取材し、自分の推薦する企業の優れた技術や素材などの特徴を高校生へプレゼンテーション。高校生は「課題研究」の授業で大学生と共に商品開発の実習に取り組み、企業は学生・生徒のアイデアを検討し試作品を作るという流れで進める。

 エアグラウンドの畠中裕介社長は、「試作品の反応が良ければ商品化し、自社で立ち上げるECサイトを学生と共に運営する。大学キャンパスでの販売も視野に入れている」と話す。

 現在、9月から始まる高校の授業へ向けて準備を進めており、同じく9月から参加する大学生インターンを募集中。畠中社長は「これまで学生と行ってきた企業取材やイベントなどの活動では、大人が思い付かないような発想に驚かされることが度々あった。今回参加予定の企業は、加工技術が素晴らしいだけでなく、素材もプラスチック、段ボール、鉄とさまざま。商品のアイデアを出すことを楽しんでもらえたら」と参加を呼びかける。

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