尼崎・大西町に弁当店「かぁちゃん弁当」(尼崎市大西町1、TEL 06-6422-6707)がオープンして3カ月がたった。
市木雅美さんと長友麻也子さんが2人で切り盛りする同店。市木さんが長友さんに「一緒にお店を出そう」と誘い、2人で約1年かけて開店資金をため出店にこぎ着けた。テークアウトのみ。
出店の経緯について、市木さんは「知人がイベントに出店した飲食ブースを手伝った際『自分でお店をやる楽しさ』を知り、長友さんに声を掛けた」と話す。「市木さんからお店をやってみたいという思いを聞いており、一緒にやろうと決めた」と長友さん。開店資金をためる中でコロナ禍となり、飲食店経営の難しさに直面したことに加え、どんな店にするか方向性を決めかねていたことから、一度は断念することも考えたが、コロナ禍で需要が増すテークアウトに目を向け、弁当店出店を決断したという。2人は「ビジョンがはっきりしたことで店舗探しなどもスムーズに進み、出店へ向け行動力が増していった」と笑顔を見せる。
店名は、「かぁちゃん弁当」。市木さんは「『ちゃん』というワードを入れたいと思っていたが、なかなか名前が浮かばず悩んでいた。2人で相談する中で『2人とも母親だし、かぁちゃんはどう?』となり、よしそれだと思った」と振り返る。
メニューは、料理人である市木さんの夫からアドバイスを受けながら、何度も試作を重ねたという「特製しょうゆだれ からあげ弁当」をはじめ、「特製タルタルソースのとり天南蛮弁当」(以上590円)、「とり天弁当」(550円)、「デミみそソースハンバーグ弁当」(530円)、「アジフライ&だし巻き卵弁当」、「銀シャケ弁当」(以上450円)など、常時10種類以上をそろえる。「北海道コロッケ」(1個80円)、「自家製ポテトサラダ」(200円)といった総菜メニューも用意する。
夏休み限定で、唐揚げやウインナー、卵焼きなど日替わりのおかずが入った「おこちゃま弁当」(事前予約300円、当日350円)も販売。「自分も子どもを持つ立場。自宅に残す子どものために毎日、作り置きを用意するのは大変。少しでも、働きながら子育てする父母そして子どもたちの助けになれば」と長友さん。
市木さんは「ハンバーグのソースを増やすなどメニューの幅を広げたり、お客さまの声を生かしたメニューも展開したりしていければ。コロナ禍が収まれば、イベントへの参加も」と意気込む。
営業時間は10時~19時。8月8日~10日は休み。