尼崎市総合文化センター(昭和通2、TEL 06-6487-0800)で4月21日、「米朝一門による尼崎落語勉強会」が開催される。
同会は3月19日に89歳で死去した人間国宝落語家、桂米朝さんが1977(昭和52)年に始めた歴史ある落語会。毎偶数月に催され今回で228回目、6月で38周年を迎える。
尼崎に住み続け、1972(昭和47)年に尼崎市民芸術賞も受賞している米朝さんは市民の誇りでもあった。同会では2002年の第149回で演目「肝つぶし」を披露したのを最後に高座からは遠のいていた米朝さんだったが、周年記念行事などの座談会や口上でたびたび姿を見せ、観客から熱烈に迎えられていたという。毎回100人を超える観客を集める盛況ぶりで「前回の第227回までで観客は延べ約2万3千人に上る」と文化センターの山田さん。
同会が始まった当時は個人宅の大広間で行っていたことから、会場を文化センターに移した現在も客席は桟敷席で、昔ながらの雰囲気を守る。落語会ではなく「落語勉強会」としているのは、弟子たちの初高座や初めての演目をまずここで演じ、勉強する場としているからだという。現在は一門の桂米二さんが会を取り仕切る。
出演=米輝、二葉、優々、米平、二乗、九雀、雀五郎。会場=7階 第2会議室。17時45分開場、18時15分開演。入場料1,300円。定員120人。