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尼崎の商店街でコスプレイベント-空き店舗や屋上を活用、地域活性化目指す

廃墟感のただよう空間で撮影を楽しむ参加者

廃墟感のただよう空間で撮影を楽しむ参加者

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 尼崎の商店街「三和市場」(尼崎市建家町)で1月25日、市場内の空き店舗や屋上を活用したコスプレ撮影会イベントが行われた。

「tora」店主の山田さん(左)と、「写音プロジェクト」代表・ドイテフ谷口さん(右)

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 商店街の一部を開放し、通常は入ることのできない空き店舗内や屋上など独特の雰囲気を若い人に楽しんでもらおうと開催され、大阪や神戸などから約30人のコスプレ愛好家が集まった。

 同イベントはコスプレや廃墟イベントなどをプロデュースする「写音プロジェクト」が手掛けたもので、過去に兵庫県の神戸港に浮かぶ船舶修理などを行う「神戸ドック」、大阪市にある「名村造船所跡地」(現クリエイティブセンター大阪)で同様のイベントを行ってきた。同プロジェクト代表のドイテフ谷口さんが別件の打ち合わせで三和市場へ訪れた際、同市場の屋上を見て「ここならすぐにでもイベントが開催できる」と確信し、知人で同市場内にあるライブ・イベントスペース「tora」店主の山田哲史さんとともに企画し、開催へと至った。

 参加者は、現在使用されていない昭和の下町感が漂う通路や屋上、空き店舗内の使われなくなった冷蔵倉庫、生活感が残ったまま風化した部屋など市場内の「廃墟空間」に合わせ、アニメやオリジナルのキャラクターに扮(ふん)し、撮影を楽しんでいた。参加者した女性は「商店街は通常のコスプレイベントではなかなか行くことのない場所なのでとても新鮮」と話していた。

 「商店街のみなさまも協力的で店舗解放も快く対応してもらいうれしかった」と「写音プロジェクト」代表のドイテフ谷口さん。次回は長崎県の植物園でコスプレイベントを開催予定で、「今後も通常のコスプレイベントではあまり開催されることのない面白い場所を発掘し、ほかではまねできないようなことをしていきたい。イベントを通じて、活気が失われた場所や地域に若い世代が集まり、地域活性化につながれば」と話していた。

 今後の三和市場での同イベント開催は3月29日、4月26日を予定している。詳しくは「写音プロジェクト」ホームページへ。

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