尼崎市役所近くに岩塩温泉「和らかの湯（やわらかのゆ）」（東七松町2、TEL06-6481-4126）がオープンして2カ月がたった。

温泉旅館を思わせる夜の露天風呂

　かつて同所にあったスーパー銭湯跡に新設した同施設。岩塩温泉を中心とした11種類の風呂、サウナに加え、岩盤浴、直営の飲食店とマッサージ店、ヘアカットサロンを備える。午前中は年配客、夕方からは家族連れ、夜は若者中心と、一日を通じ多様な利用客から人気を集めている。

　同施設の特徴である岩塩温泉は、ヒマラヤ山脈で産出されたピンク岩塩とブラック岩塩を溶解させた湯。岩塩に含まれる海洋ミネラルや鉄分、硫黄成分が天然の硫黄泉やナトリウム泉に類似した湯質を作り、湯上がりの肌がしっとり潤うという。岩塩は露天風呂の岩風呂とつぼ湯で使う。

　内湯は、広い浴槽をメーンに備えるほか、男湯には深さ110センチの浴槽で全身に水圧を加え、マッサージ効果を与える「深風呂」、女湯には深さ105センチのジェットバス内を回遊できる「回遊風呂」などがある。

　店長の大野さんによると、充実した入浴設備に加え、食事、リラクセーション、ボディーケアや理容と、さまざまな時間の過ごし方ができることが人気の理由という。「飲食店とマッサージ店は直営のため、料金を抑える事が可能。休憩には寝転び座敷のほか、新作も含む6000冊以上をそろえたコミックコーナーも備え、客から好評を得ている」と話す。

　「店名の由来は、訪れた人にやわらかな気持ちになってもらいたいという思いから。多くの人に、ほっとリラックスしてゆっくり過ごしてほしい。想像よりファミリー層が多いので、家族向けの新規サービスを検討中」と来店を呼び掛ける。

　料金は中学生以上＝600円、小学生＝300円、小学生未満＝150円。岩盤浴は別料金（600円）。営業時間は平日・土曜＝9時～翌1時、日曜・祝日＝6時～翌1時。