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尼崎で成人式-趣向をこらした着物姿などの新成人4300人、晴れやかに

趣向を凝らした着物姿で式に参加した新成人

趣向を凝らした着物姿で式に参加した新成人

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 尼崎市西長洲町のベイコム総合体育館で1月12日、成人式が行われた。

式典会場は多くの新成人で賑わった

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 「成人の日」のこの日、会場には色鮮やかな晴れ着やはかま、スーツに身を包んだ新成人約4300人がさらなる飛躍を誓った。

 式典では稲村和美尼崎市長が「今年は戦後70年、阪神淡路大震災から20年とさまざまな節目が重なる年。今日はみなさんと一緒に生かされている命の役割を考える日にしてもらいたい。これからの未来が輝かしいものであることを祈念している」とエールを送った。

 新成人代表の足立実優さんが「阪神淡路大震災発生当時、私は母のお腹の中におり、倒れたタンスの下敷きになりながらも両親が必死に守ってくれた。東日本大震災が発生し、津波や原発の被害状況に、自分には何ができるのかと漠然と考えていた。大きな災害があった過去、自分の歩んできた過去から学び、明日へとつなげることのできる時代創成者として、困難を乗り越え未来を切り開いていくために日々努力し、成長していくことをここに誓いたい」と決意を語った。

 そのほか、市立尼崎双星高等学校書道部のパフォーマンスや、市立尼崎高等学校吹奏楽部による演奏で、新成人の門出を祝った。「尼崎名物セット」や「白浜温泉旅行」、「USJペアチケット」などが当たる抽選会も行われ、若い世代で結成された成人式企画委員会が企画したさまざまなアトラクションで、会場は笑顔に包まれた。

 会場周辺は、「朝4時から着付けした」という人や、生花を頭髪にさしたり、妖艶な花魁姿をイメージしたという女性、金色やピンク色のはかまを着た男性などで、色鮮やかに染まった。旧友との再会を抱き合って喜び、肩を寄せ合い記念撮影や動画を撮る姿が見られた。

 式に参加した男性は「リサイクル業に就いているので、仕事のためにも早く車の免許を取りたい」と20歳の目標を語ってくれた。ほかにも「とにかく就職したい」、「理学療法士になれるよう、まずは2月から始まる実習を頑張りたい」、「ドラマーなれるよう音楽活動に励みたい」、「英語を生かせる仕事に就きたい」、「美術の先生になれるよう頑張りたい」、「自分が経済を回していきたい」など次々と声が上がり、会場は若いパワーと未来への意欲があふれていた。

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