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尼崎で工場夜景サミット 写真コンペ結果発表も

会場の様子

会場の様子

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 JR尼崎駅近くのホテル「ホップイン」アミング(尼崎市潮江1、TEL 06-6491-0002)で1月22日、全国工場夜景サミットが開催された。

小林哲朗さんの作品

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 入り組んだ配管や整列した煙突などが夜空に映える工場夜景は、未来的・幻想的な魅力で写真愛好家を中心に注目を集めている。工場夜景観光の可能性を探るため川崎市などを中心とした産業都市が2011年から開催している同サミットは今年で6回目。今回は、2014年度の第5回サミットから参加している尼崎市が開催地となった。会場には参加都市関係者や工場夜景ファンなど約300人が市内外から詰め掛けた。

 当日は、尼崎市で活躍する写真家の小林哲朗さんと、「デジタルカメラマガジン」編集長の福島晃さんがトークセッションを行った。福島さんは「望遠レンズで被写体を狙うと『圧縮効果』が生まれ、緻密で凝縮感のある工場夜景が撮影できる」などのテクニックを紹介。小林さんは「尼崎の工場夜景の特徴は、接近して撮影できること。一眼レフでなく普通のデジカメでも迫力ある写真が撮影できるのが魅力。工場の人と夜景ファンとの関係も良好」と話した。

 「各市の工場夜景の魅力を探る」と題したディスカッションでは、「日本七大工場夜景都市」(室蘭市、川崎市、富士市、四日市市、周南市、北九州市、尼崎市)の各代表が地域の特徴を生かした取り組みをプレゼンテーションした。今回サミット初参加の富士市が「工場夜景と富士山、四季の自然をセットで撮れる」と作品を紹介すると、会場から感嘆のどよめきが起こった。

 「工場夜景・美の祭典」フォトコンテスト授賞式では、約1200作品の中から最優秀作品賞に選ばれたSHIMADAさん(川崎市)に賞状が贈られた。受賞作品について、福島さんは「バラ線越しに写されることで、工場の夜景が聖域のような特別感をもっている。素晴らしい」とコメントした。

 サミットの締めくくりには、参加した7都市が「共同宣言」を唱え、初回サミットが開かれた2月23日を「工場夜景の日」として日本記念日協会に登録したことを発表した。

 次回2016年度の開催地は、富士市を予定している。

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