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尼崎・塚口にコミュニティースペース「アマリ」 遊んでつながる街の縁側に

「尼崎ENGAWA化計画」の(左から)江上さん、足立さん、藤本さん

「尼崎ENGAWA化計画」の(左から)江上さん、足立さん、藤本さん

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 尼崎の塚口サンサンタウン(尼崎市南塚口町2)6階に8月1日、コミュニティースペース「amare(アマリ)」がオープンする。

リノベーション体験ワークショップに集まった参加者たち

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 運営するのは、2年前からさまざまなイベントを展開している「尼崎ENGAWA化計画」の中心メンバー3人。「街と心地よい関係を」をコンセプトに、朝からフグで一杯など、普段ではありえないような朝食を皆で用意して楽しむ「朝トーーク!in 尼崎」、尼崎の夜の歓楽街を駆け抜ける「尼崎ナイトランニング」、尼崎のあれこれについて考える「尼崎イドバタカイギ」、銭湯で飲み会を開き、常連客である地域の人々と交流する「おふろバー」などを定期開催している。

 「イベント参加者が増え、集会場を毎回探すのが大変になっていた。誰もが集まれる拠点が欲しかった」と中心メンバーで市民NPOに勤務している藤本遼さん。これまではカフェや誰かの自宅を借りていたため常に制約があり、より自由度の高いスペースが必要になっていたという。

 元は喫茶店であったスペースを改装するに当たり、オフィス施工会社「クエスト」に所属する中心メンバーの足立繁幸さん指導の下に「リノベーション体験ワークショップ」を平日夜に開催し、有志が集まって手作りしている。「今後皆の拠点となる場所だし、作るプロセスから参加したかった。その方が思い出になり、愛着もわく」と積極的な参加者も。すでに延べ100人以上が参加し、改装作業もイベントの一つとして体験を共有する場となっている。

 もう一人の中心メンバー、江上昇さんは尼崎市役所シティプロモーション推進部勤務で、参加者から「市役所にもエガちゃん(江上さん愛称)みたいなおもろい人もおんねんな」と声を掛けられる人気者。同活動にはあくまで個人として参加しており「行政側にいると新しいムーブメントを起こすのは難しい。ここでは当事者として参加しながら、新しい形で行政と街の人たちを結んでいけたら」と意欲を見せた。

 「ここは大人の自己表現の場でもある。大人が自由に表現し、アクションを起こし、自分たちの望む空気感を作り、それが街の空気になる。そんな大人の生き生きした姿を子どもに伝えていけば、子育てしやすい街にもなるのでは」と藤本さんは街づくりへの思いを語る。

 活動内容はフェイスブックで発信し、参加者を募集している。

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