尼崎の園田学園女子大(尼崎市南塚口町7、TEL 06-6429-1201)で5月28日、日本代表としてアジア陸上への出場が決まった宇都宮絵莉選手(22)の壮行会が開かれた。
同大陸上競技部の宇都宮選手は人間教育学部児童教育学科の4年。中1から陸上を始め、高校・大学と園田学園で藤川浩喜監督の下、実力を伸ばしてきた。4月に和歌山で行われた日本選抜陸上では女子7種競技で5460点と関西学生新、日本歴代10位の好記録を出し、日本代表への決め手となった。今月14日~17日に行われた関西インカレでも7種競技と走り幅跳びで2冠を達成している。
多くの陸上競技部員や教職員が集まった壮行会では、川島明子学長が「高校までは走り幅跳び、大学から7種競技に転向し大変な努力をしてきたと聞いている。全学挙げて応援しているので、ぜひ努力の成果を発揮してきてほしい」と激励した。宇都宮選手も「日頃お世話になっている人たちに良い結果報告ができるよう、学園の誇りを胸に精いっぱい頑張ってきたい」と決意表明した。
宇都宮選手は5月30日に中国・武漢に渡り、6月3日~7日に開催される第21回アジア陸上競技選手権大会に出場する。出場種目の女子7種競技では、100メートルハードル走、走り高跳び、砲丸投げ、200メートル走、走り幅跳び、やり投げ、800メートル走の総合得点を競う。「シニアの国際大会は初めてだが、環境が変わってもマイペースでいられる性格が強み。7種競技歴は2年と短いが、200メートル、800メートル走には自信があり、良い結果につなげたい」と抱負を語った。
所属する陸上競技部については「藤川監督は競技力以上に人間力を大切にする人。その影響もあり、部の雰囲気は常ににぎやかで楽しく、前向きでいられる。個人競技といわれる陸上であっても、気持ちの上で仲間の支えは大きい」と話す。恩師や仲間への思いを胸に、大舞台へ旅立つ。