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伊丹市立美術館でしりあがり寿さん個展 「回転」テーマに世界観を表現

《回るヤカン》2016年 撮影:宮島径 (C)Shiriagari Kotobuki

《回るヤカン》2016年 撮影:宮島径 (C)Shiriagari Kotobuki

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 伊丹市立美術館(伊丹市宮ノ前2、TEL 072-772-7447)で1月14日から、企画展「しりあがり寿(ことぶき)の現代美術 回・転・展」が開催されている。

《まわる歴史》会場イメージ図 2016年 (C)Shiriagari Kotobuki

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 しりあがり寿さんは、「弥次喜多 in DEEP」や朝日新聞に連載中の「地球防衛家のヒトビト」などシュールな作風のギャグ漫画で知られる作家。近年はエッセーや演劇、音楽、ゲームなどに活動分野を広げ、墨絵や映像を使ったインスタレーション作品も発表している。現代の世相の暗部を見つめ、社会の弱者に寄り添いながら独自のユーモアで包む表現が特徴で、東日本大震災後の日本を描いた「あの日からのマンガ」が注目を集めた。

 美術館での初の本格的な個展となる同展では、作家がここ数年強く関心を抱く「回転」をテーマに、新旧の作品を織り交ぜながら、漫画という枠に収まらない表現者としてのしりあがり寿像に迫る。やかんなどの日用品、美術作品、映像などあらゆるものが会場でグルグル回り始める大規模な新作も公開する。東京、愛知と巡回し、同館での展示が最後となる。

 2月11日には「スペシャル回転グルグル対談」と題し、人類学者の中沢新一さんとしりあがりさんの対談も行う。15時開演。定員は100人。聴講無料(当日観覧券が必要)。

 開館時間は10時~18時。月曜休館。観覧料は、一般=800円、高校生・大学生=450円、中学生以下=150円。3月5日まで。

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