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尼崎の保育園で絵本原画展 親子で平和の大切さ話すきっかけに

作品を見ながら話す親子

作品を見ながら話す親子

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 尼崎の杉の子保育園(尼崎市常光寺1、TEL 06-6401-5035)など3保育園で1月24日から、平和へのメッセージを込めた絵本原画展「絵描きたちのメッセージ展」が開催されている。

「いつも忙しいお母さんたちにも、子どもとゆっくり楽しんでもらいたい」と太田園長

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 平和の大切さを訴えようと、絵本作家有志たちが一枚ずつ原画を寄贈し、展覧会のため全国に貸し出しを行うプロジェクトの一環。児童書の関係者らが構成する「子どもの本・九条の会」の呼び掛けによるもの。

 作品は、「からすのぱん屋さん」のかこさとしさん、「ねないこだれだ」のせなけいこさん、「じゃがいもポテトくん」の長谷川義史さんなど63人の絵本作家が出品。花やお菓子が飛び出す銃、地球から武器を掃き出すほうきなど、子どもたちにも分かりやすく平和の大切さを伝える作品がそろう。

 会場となる3保育園では、「平和のお部屋」をイメージした青と黄色の小さな家を用意し、中に入ると作品とメッセージに囲まれるという仕掛けになっている。家の窓から子どもが顔をのぞかせると、作品の一つのように見える工夫も。展示のためのインスタレーションは、全て保育士たちが手作りした。

 同展を企画した杉の子保育園園長の太田雅代さんは、研修で東京を訪れた際に原画展を偶然目にし、「子どもと親が毎日訪れる保育園で、この展示を実現したい」と強く思ったという。「子どもと接するうちに感じるようになったのは、平和があってこそ、子どもの福祉もあるということ。優しく、力強いメッセージが込められた作品を観ながら親子で会話してもらえたら、それが一番の平和教育になるのでは」と話す。

 展示は杉の子保育園の後(25日で終了)、けま太陽の子保育園(食満3)=1月27日・28日、太陽の子保育園(御園1)=1月31日・2月1日を巡回する。

 開催時間は15時~18時30分。入場無料。

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