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尼崎で「魅せる」工場写真展 作品の魅力を建築家が演出

都市魅力創造発信課・松長昌男さん(左)と小林哲朗さん

都市魅力創造発信課・松長昌男さん(左)と小林哲朗さん

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 尼崎・西長洲町にあるアートスペース「あまらぶA-Lab(アートラボ)」(尼崎市西長洲町2)で現在、工場や廃虚などを中心に撮影する写真家・小林哲朗さんと建築家ユニット「NO ARCHITECTS(ノー・アーキテクツ)」によるコラボ写真展「魅せる工場展」が開催されている。

ヘルメットと作業着を着て「工場見学」を疑似体験

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 1月22日に行われた「全国工場夜景サミットin尼崎」の一環として開催されている同展。小林さんの作品を、建築をベースにデザインやインスタレーションなど多岐にわたり活動する同ユニットが展示演出する。

 展示するのは、小林さんが「今一番いい」と選んだ工場写真40点と、同22日にサミットで発表された「工場夜景・美の祭典フォトコンテスト2015」入賞作品10点。縦2.4メートル、横3.6メートルに大きく引き伸ばしたものや、ライトを一点に当て写真そのものが発光しているように見せる演出、作品を迷路のように並べたエリアなど、さまざまな構成で仕上げる。

 小林さんは「自分の写真と演出がここまでマッチングするとは思わなかった。写真をこれほど大きく引き伸ばしたことがなかったので、『こんなものが写っていたんだ』と新たな発見もできた。直接作品を見ないと伝わらない迫力を体感してほしい」と来場を呼び掛ける。

 同展を企画した市都市魅力創造発信課の松長昌男さんは「小林さんとNO ARCHITECTSは共に30代。単なる写真展ではないものを開催したいという思いと、若い世代のチャレンジを応援したいという気持ちを込め企画した。ヘルメットと作業着の貸し出しもあるので、大きな作品の前で写真を撮影して、工場見学を疑似体験してみては」と笑顔を見せる。

 2月14日10時30分から、小林さんと周辺を散策し面白い風景を探す「街角おもしろ写真探検隊」(5日から受け付け開始、定員10人、小学生以上対象)、同14時から、小林さんと同ユニットの西山広志さんが展示内容などについて話す「アーティストトーク」(当日受け付け、定員30人)を予定する。いずれも参加無料。

 開催時間は11時~19時(土曜・日曜・祝日は10時~18時)。火曜休館。入場無料。問い合わせは市都市魅力創造発信課(TEL 06-6489-6385)。今月28日まで。

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