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尼崎のコマツナ使った「小松菜のやみつきオイル」 地元飲食店シェフが監修

コマツナがさまざまな料理にアレンジ可能な万能調味料に

コマツナがさまざまな料理にアレンジ可能な万能調味料に

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 尼崎市営農振興会が11月4日、市内産のコマツナを使った「小松菜のやみつきオイル」を発売した。

オリジナルレシピを封入

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 JA兵庫六甲 尼崎営農支援センター(尼崎市武庫元町1、TEL 06-6433-3441)に事務局を置く同会が、尼崎市内で盛んに栽培されているコマツナをPRしようと地元で人気のイタリアン「トラットリア ベルドゥーラ」(尼崎市富松町2)のシェフ・田中孝治さんとタッグを組み開発した同商品。ガーリックとオリーブオイルがコマツナの風味を引き立て、シャキシャキとした食感を楽しめる仕上がりで、さまざまな料理にアレンジできるという。

 JA兵庫六甲職員の池田聖弥さんは「尼崎といえば『工業・商業』のイメージが定着するが、猪名川や武庫川などの水源に恵まれ、コマツナ、ホウレンソウ、ミズナなど多くの野菜が栽培されている。市内産野菜を多くの人に知ってもらおうと、PRイベントや小学校での食育授業など取り組みを行ってきたが、通年で採れる野菜を使った商品開発は初の試み」と話す。

 開発に当たり、同市出身で野菜ソムリエの資格を持つ田中シェフに協力を依頼。みその販売や商品開発などを手掛ける「高瀬味噌(みそ)販売」(尼崎市潮江4)が、パッケージデザイナーの紹介などさまざまな「調整役」を担当したという。コマツナを栽培する農家の主婦にも試食してもらい「もっと塩気がほしい」「食感を生かしたほうがいい」など主婦目線の意見を多く取り入れ、企画から約1年の歳月をかけて完成した。パッケージには田中シェフが考案した「チャーハン」「お手軽アヒージョ」など4種類のアレンジレシピを封入する。

 池田さんは「開発に協力してくれた皆さんのフットワークが軽く、『市内産野菜をPRしたい』という思いの下快く動いてくださった。発売当初は30~40代の女性をメインターゲットに考えていたが、年齢問わず幅広い年代の方に購入していただいている。現在は市内のみの販売だが、今後は販売エリアを拡大し、全国へPRしていけたら。コマツナに続き、同じチームで別の野菜を使った加工品も考案中」と話す。

 価格は600円。農協市場館ほんまもん武庫の郷(尼崎市武庫元町1)、農協市場館ほんまもん園田の郷(同市口田中1)、尼崎市内のJR兵庫六甲各支店(一部の店舗を除く)で購入できる。

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