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尼崎の田能資料館で「たて穴住居」市民が復元 台風21号にも負けず完成へ

葺き替え作業の様子

葺き替え作業の様子

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 茅葺(かやぶ)き体験イベント「たて穴住居をつくろう」が10月6日・7日、尼崎の田能(たの)資料館(尼崎市田能6、TEL 06-6492-1777)で開催される。

今回の葺き替えは屋根の両端の部分。古代の雰囲気を出すため「段葺き」にしている

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 1965(昭和40)年、工業用水配水場の建設中に弥生時代の遺構や土器などが出土し、地域住民の熱心な保存活動によって守られ、国の史跡に指定された田能遺跡。公園内には貴重な出土品を収蔵する資料館のほか、約2000年前の弥生時代の建物「円形平地住居」「方形たて穴住居」「高床倉庫」が復元され、当時の暮らしを伝えている。

 このうち「方形たて穴住居」は1999年に建て替えられ、2016年から屋根の葺き替えに着手。毎年地域の人々が復元体験イベントに参加し、プロの職人と共に作業を進めてきた。今回で完成予定のため、最後の開催となる。

 田能資料館館長の平野泰夫さんは「就学前のお子さんから70代の方まで、みんな茅まみれになりながら黙々と作業に取り組んでくれた。小さな市民さんたちも楽しそうに働いてくれた。先日の台風では、公園内の大きな木が倒れたり看板が飛ばされたりしたが、幸いなことにたて穴住居をはじめ、円形平地住居、高床倉庫に大きな被害は無かった。今年で最後になるので、たくさんの方に参加してほしい。6日の朝には、大怪獣ガサキングαが襲来するとのうわさもある」と話す。

 開催時間は両日とも、10時~12時、13時~16時。定員は各回20人。10月5日まで申し込みを受け付ける。

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