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尼崎・杭瀬の商店街で手作り雑貨市 空き店舗活用し障がい者の作品紹介

商店街に期間限定で出現する工房

商店街に期間限定で出現する工房

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 尼崎の杭瀬中市場(尼崎市杭瀬本町1)で6月26日・27日・29日、手作り雑貨の展示・販売を行う「夢いっぱい工房」が開催される。

工房には色とりどりの手作り雑貨のほか、作業所を紹介する展示も

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 もの作り活動などを通して知的障がい者の支援を行う「杭瀬福成園」(杭瀬本町3、TEL 06-6481-9797)が主催する同イベント。同事業所は1995年創立。利用者は障がい特性に応じてさをり織り、陶芸、EM(有用微生物)加工品、クッキー、染め、受注作業の6つの作業を分担し、レクリエーションを含めた自主的な製作活動に取り組みながら、日常生活に必要なADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)を高めていくことを目指している。

 同園の活動を広く知ってもらい地域との交流を深めようと、10年以上にわたり行っている同イベントでは、地域の商店街の協力を得て空き店舗を作品の展示・販売スペースとして活用。生鮮品などを求めて買い物客が集まる商店街に期間限定で出現する「工房」として、まちの人々に親しまれている。

 工房に並ぶのは、織る人の個性が映し出されるという「さをり織り」のポーチ、巾着、ペンケースなどの小物や、ショール、マフラーなど。反物のみの販売も行う。染めの製品ではポーチやバッグのほか、毎年新デザインで登場するTシャツなどを用意する。よつ葉バターなど厳選素材を使ったクッキーも販売する予定。

 同園生活支援員の花本明慧(あさと)さんは「どの製品も、利用者たちが毎日一つ一つ手作りしたもの。手に取ると独特の色合いや手触りにきっと癒やされるはず。一点ものにしかない温かみ、魅力を感じながら、工房を楽しんでもらえたら」と笑顔を見せる。

 開催時間は10時~18時(29日は16時30分まで)。

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