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尼崎の「近松研究所」、NHK時代劇「ちかえもん」制作に一役

尼崎の「近松研究所」、NHK時代劇「ちかえもん」制作に一役

NHK木曜時代劇「ちかえもん」(NHK提供)

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 尼崎・園田学園女子大付属の「近松研究所」(尼崎市南塚口町7、TEL 06-6429-9928)が、NHK総合で放送中の時代劇「ちかえもん」制作のため資料提供している。

乾所長(右)と研究員の水田さん

 同作は、朝ドラ「ちりとてちん」の藤本有紀さん脚本による近松門左衛門を主人公にしたコメディー時代劇。NHK総合で1月14日から毎週木曜20時に放送されている。松尾スズキさん演じる「冴えない中年スランプ作家」としての近松門左衛門が、青木崇高さん演じる謎の渡世人、万吉と出会い、堂島新地での色恋沙汰などに巻き込まれながら名作「曽根崎心中」を世に送り出すまでが描かれる。

 同研究所の乾(いぬい)安代所長は「昨年7月、NHKから突然、情報提供の依頼があった」と話す。同ドラマを担当するプロデューサーとチーフディレクターが来所し、近松の生涯や作品、当時人形浄瑠璃がどのように上演されていたかなど、多岐にわたる質問を受けたという。同研究所では代表的入門書「近松に親しむ」(松平進著、和泉書院)、「近松門左衛門 三百五十年」(生誕350周年展覧会図録、和泉書院)の紹介をはじめ、「近世風俗図譜」(小学館)、「歌舞伎開花」(角川書店)などに収録された膨大な図像から、ドラマ制作の参考となるものを選定、解説を行った。

 乾所長は「ドラマに登場する竹本座の様子など、実によく再現されている。舞台前面の木彫り装飾など細部へのこだわりはさすがNHK」と絶賛。「ドラマでも描かれているように、近松がある意味『マザコン』だったことは確かだと思う。近松の墓のある広済寺に、近松が母・喜里の供養のため奉納した物品が数多く伝わっていることから、母親をとても大切にしていたことがうかがえる」と話す。研究員の水田かや乃さんは「『曽根崎心中』準備中は京都に住んでいたことや、当時の浄瑠璃作者が現在のように『作家』としてもてはやされてはいなかったことなど、史実と異なる部分もあるが、藤本さんの見事な創作として楽しみたい」と笑顔を見せる。水田さんは早稲田大学演劇博物館を経て同大教授となり、現在は江戸時代の歌舞伎批評を集めた「役者評判記」研究書刊行を準備している。

 同研究所では、近松を中心とした近世演劇・芸能の研究、幅広く収集した文献の開架閲覧室での公開、展覧会の企画・実施、「近松講座」をはじめ学内外での講義活動などを行っている。開室時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日閉室。

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