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尼崎「尼芋奉納祭」でゆるキャラ誕生 今後の行く末は「プレゼン次第」

見事1位に輝いた「尼いもちゃん」

見事1位に輝いた「尼いもちゃん」

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 尼崎市の貴布禰(きふね)神社(尼崎市西本町6、TEL 06-6411-0170)で10月25日、「尼芋奉納祭」が行われた。

入賞者と「つなGirl」メンバー

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 かつて尼崎市南部地域で栽培され、1950(昭和25)年のジェーン台風の被害で絶滅してしまった幻の伝統野菜「尼いも」を現代に復活させた「尼いもクラブ」が主催。神社へ尼いもを奉納し、さまざまな「尼いも料理」を味わうことを目的に2010年から開催され、今年で5回目を迎える。

 同神社の江田政亮宮司により神事が行われ、生の尼いもをはじめ、「きんとん」や「大学いも」「ぜんざい」など数種類の料理を奉納。その後、江田宮司が笑いを交えながら各料理と作った人を紹介。拝殿は和やかな雰囲気に包まれた。

 「焼きいも」「サーターアンダーギー」「いもご飯」など飲食ブースが軒を連ね、落語会、マリンバ演奏会、いも掘り体験などが行われる中、今年は初の試みとして、地域活動に取り組む園田学園女子大学学生会「つなGirl(ガール)」とコラボし、「尼いもゆるキャラ選手権」を開催。子どもたちに「尼いも」をモチーフにしたイラストを描いてもらい、境内に展示。イベント後半に行われた人気投票の結果、「尼いもちゃん」が1位に輝いた。

 「つなGirl」のメンバーは「今後は尼いもちゃんをブラッシュアップし、きちんとしたキャラクターとして展開していきたい。グッズ化して販売できるかどうかは『尼いもクラブ』へのプレゼン次第」と意気込む。

 同クラブ事務局の綱本武雄さんは「今年は例年よりもたくさんの人でにぎわった。屋外イベントなので天候に左右されるが、晴れてよかった」とほっとした表情で振り返った。

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