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尼崎の印鑑メーカーが新サービス「U印」 プログラムでマーク描く

文字情報からプログラムが描き出す、デジタルアイコンの「U印」(イメージ)

文字情報からプログラムが描き出す、デジタルアイコンの「U印」(イメージ)

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 尼崎・武庫之荘の印鑑メーカー「Sirusi(シルシ)」(尼崎市南武庫之荘1)が、プログラムでマークを描く「U印(ユーイン)」の新サービスを開始して1カ月がたった。

制作例。専用サイトで名前と誕生日、好きな言葉を入力すると、自動でマークが作られる

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 U印は、専用サイトで3つの文字情報を入力するだけで、プログラムが自動的に作る「ジェネレーターアート」。名前と誕生日、好きな言葉を入力すると、アルゴリズムに基づいてマークが機械的に描かれる。デザインのパターンは、2の28乗で2億6843万5456通りに上るという。

 社長の盛佳男さんは「印鑑作成をメインとしているが、インターネット通販が主戦場であるため、スタッフはデジタル分野にも関心が高い。エンジニアと『機械的で独創的なデザインが作れないか』と話す中で、ジェネレーターアートという分野を知った。面白く、スタンプとの相性もいいと考え開発に至った」と企画経緯を話す。

 マークのデザイン生成は無料。作られたU印はPNGデータでダウンロードでき、SNSやチャットシステムなど、ウェブコミュニケーションツールのアバターアイコン(自分の画像)として使える。「U印作成ツール開発にはコストがかかったが、基本的にはユーザーの文字入力による自動生成。自社のデザイナーが作成や調整を行うことがないので、まずはユーザーに楽しんでもらおうと思い無料公開にした」と盛さん。

 U印は、Unique(ユニーク)とSign(サイン、符号)を合わせた造語。盛さんは「サービス開始から1カ月ほどで延べ1000人以上が利用した。U印は自分の秘密のメッセージが込められたパーソナルマークにもなるので、遊び心で使ってみてほしい」と呼び掛ける。デザインが気に入れば「パーソナルマーク」として、銀行印(6,600円)や、溶かした蝋(ろう)を垂らしスタンプを押す「シーリングスタンプ」(1,980円)にして購入することもできる。

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