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尼崎で同市出身の赤松玉女個展 画業35年を回顧

「わたしじゃないわたし viola 2020年」。「描かれた人物はどこを見つめているのか」「何を思っているのか」など、描かれない視線の先への想像をかき立てる作品展となっている

「わたしじゃないわたし viola 2020年」。「描かれた人物はどこを見つめているのか」「何を思っているのか」など、描かれない視線の先への想像をかき立てる作品展となっている

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 個展「赤松玉女 まなざしのものがたり/A Story of Looking」が5月15日から、尼崎市総合文化センター(尼崎市昭和通2、TEL 06-6487-0800)美術ホールで開催される。

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 赤松玉女さんは、1959(昭和34)年尼崎市生まれの画家。京都市立芸術大を経て、同大学院の美術研究科絵画専攻を修了。全国規模の展覧会入選や、イタリアでの創作活動の経験も持つ。母校で美術学部美術科油画専攻教員、美術学部長を務め、2019年度には学長に就任した。

 赤松さんが描く人物像は時代とともに変化している。創作活動を始めた1980年代は「物語の一場面」を思わせる不思議な光景の人物画、やがてカップルや家族など日常から着想を得て、ファッション誌のモデルのポートレートへと移行。近年は顔に浮かぶ感情の複雑さやあいまいさをモチーフに、さまざまな画材を用いてにじむ色彩や重なり合う輪郭線で人物を描いている。

 今回の展示は、作品の特徴である「まなざし」と「ものがたり」をテーマに4章で構成。尼崎市内のアトリエで創作した作品を多く含む初期作から最新作まで、約80点を通して35年にわたる画業を振り返る。このほか、1980年代後半から90年代にかけて行ったアートユニット「アルティジア」の活動や、2000年代から取り組む障がい者との創作活動についても紹介する。

 開館時間は10時~17時(入館は16時30分まで)。火曜休館。観覧料は、一般=600円、シニア・大学生=500円、高校生以下無料。6月13日まで(新型コロナウイルス感染状況により変更あり)。

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